標準因子
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$X$ を閉リーマン面とする。
$X$ 上の微分形式の層 $\mathcal{J}$ として、次のようなものを用意する: 開集合 $U$ について、$\mathcal{J}(U)$ は $U$ 上の正則微分のなす集合である。
このとき、$\mathcal{J}$ はある因子 $K$ について $\mathcal{O}(K)$ と $\mathcal{O}$-加群として同型であることが知られている。このような $K$ は、主因子の差を除いては一意的に決まる。この $K$ のことを $X$ の標準因子という。