単位元
提供: Mathpedia
単位元
工事中
定義
マグマ$\langle M, \cdot \rangle$の元$e_L$が性質
- $ \forall a \in M, e_L \cdot a = a $
を満たすとき、$e_L$を$M$の左単位元と呼ぶ。
マグマ$\langle M, \cdot \rangle$の元$e_R$が性質
- $ \forall a \in M, a \cdot e_R = a $
を満たすとき、$e_R$を$M$の右単位元と呼ぶ。
マグマ$\langle M, \cdot \rangle$の元$e$が左単位元かつ右単位元であるとき、$e$は$M$の単位元であるという。
重要な定理
定理1
マグマ$\langle M, \cdot \rangle$が左単位元$e_L$と右単位元$e_R$を持つとき、$e_L=e_R$
Proof.
$e_L$の左単位元としての性質から
- $e_L \cdot e_R = e_R$
$e_R$の右単位元としての性質から
- $e_L \cdot e_R = e_L$
したがって、
- $e_L = e_R$
定理2(唯一性)
マグマ$\langle M, \cdot \rangle$は高々1個の単位元しか持たない。
Proof.
$e_1,e_2$を$M$の単位元とする。定理1より、$e_1=e_2$
□